電気を「使う側」から「動かす側」へ──電力民主化の最前線と「容量市場」という壁

新刊「Ei革命」解説シリーズ。第5章 その3。AIで無数の家庭・工場の電気設備を束ね、使う側が系統を「動かす側」に変わる革命が世界で進んでいる。しかしそれを阻む制度がある──「容量市場」だ。国会では実質的に議論されないまま導入され、毎年2兆円近くが動くこの仕組みの正体とは何か。
飯田哲也(イイダテツナリ) 2026.04.20
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前回(2026年4月6日号)では、スペイン大停電とオーストラリアの蓄電池革命を対比し、グリッドフォーミング蓄電池による「デジタル慣性」が系統安定化の技術的課題を克服しつつあること、そして太陽光+蓄電池の「ディスパッチャブル・ソーラー」が76ドル/MWhに到達し、「ベースロード」概念を技術的にも経済的にも終焉させつつあることを論じた。

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