特別編:MW(電力)だけでは電気は届かない──「交流の物理学」超入門

次回(2026年4月6日号)では、「ベースロード神話」を打ち破る技術革命──グリッドフォーミング(GFM)蓄電池による「デジタル慣性」──を詳述する予定だが、その前に、読者の方から大切なリクエストをいただいた。「そもそも交流電力とは何か」「なぜ蓄電池付きGFMインバータが必要なのか」を、高校の理科で交流を学ばなかった世代にもわかるように解説してほしい、と。
飯田哲也(イイダテツナリ) 2026.03.31
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読者からのリクエストは本質を突いている。日本のエネルギー議論は、MW(メガワット:発電能力)やMWh(メガワットアワー:発電量)の数字ばかりで進んでいる。「太陽光を何GW導入する」「蓄電池を何GWh整備する」──もちろん大事だ。しかしそれだけでは、電力システムの半分しか見ていない。もう半分──電圧を支え、系統を安定させる「見えない力」──を理解しないと、なぜ再エネの大量導入に蓄電池付きGFMインバータが不可欠なのか、話がちっとも先に進まないのだ。

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