7月6日号から、新しい段階に入ります
今年1月の『Ei革命』(集英社インターナショナル)出版を機に、その解説と伴走のために始めたこのTheLetter「飯田哲也のエネルギー知性学」は、おかげさまで多くの方に届くようになりました。次回・7月6日号から、このTheLetterは一つ新しい段階に入ります。これまで無料で開放してきた奥の間「文明の燭洞幾」を、サポートメンバー向けの記事に切り替えます。その予告を、今日はお届けします。
■ 変わらないもの
毎号の主軸である本論は、これまでどおり、どなたでも無料でお読みいただけます(配信時間については後述します)。世界のエネルギーの最前線で何が起きているか、その構造をどう読み解くか——この「広場」は開いたままです。コーヒーブレイクの喫茶去も、無料のまま続きます。
■ 変わるもの
本論の一段奥にある奥の間「文明の燭洞幾」を、7月6日号からサポートメンバー限定にします。本論が「何が起きているか」を解剖する場所だとすれば、奥の間は「なぜそうなるのか」を文明論・政治哲学の視点から掘り下げる部屋です。観念と概念、AIと知性、テックとリベラル、審議会の内側——毎号1万字程度の書き下ろしで、思索を深めてゆきたいと思います。サポートメンバーは、いわば、この飯田哲也の思索の旅にお付き合いいただける方々です。思いつきレベルですが、蓄電コストを試算するLCOS計算機のような自作のWebツールも、いずれサポートメンバーにお届けできればと考えています。
■ 配信時間について
配信の時間にも、一つ変更があります。サポートメンバーには、これまでどおり毎週月曜の朝8時にお届けします。無料でお読みいただく場合は、同じ号を月曜の夕方に、少し遅れてお届けする形になります。朝いちばんに受け取りたいという方は、サポートメンバーへのご登録もご検討いただければ幸いです。
■ なぜ有料にするのか
有料にするというのは、読者の皆さんに何かをお願いする以上に、自分自身への覚悟のようなものだと思っています。対価をいただく以上、思いつきや聞きかじりで書くわけにはいきません。毎号、逃げずに調べ、書ききる——その緊張の中に、自分を置いておきたいのです。広告も、スポンサーも入れず、どこかの組織や企業の意向でもなく、読んでくださる方だけに支えられて書く。その形を選ぶことが、独立して書き続けるための、私なりの決意表明です。サポートメンバーへのご登録は、その決意を支え、背中を押してくれる、いちばん確かな力になります。
■ 料金
月額980円です。
■ 7月6日号の予告
・本論「水素のジレンマ——日本戦略の致命的歪み」(無料) 半世紀におよぶ水素・燃料電池への国家投資が、なぜ「降りられない」構造を作ったのか。4つのジレンマを、実際の数字に即して解剖します。
・奥の間「全固体電池神話と観念の生態系」(サポートメンバー限定・有料初回)
■ 次の本論の特集シリーズ——「バッテリー・ディケイド」(7月13日号~)
水素の問いを最後まで解いていくと、行き着く先は「安価な再エネ電力をどう確保するか」という、より手前の問いになります。その答えの一端が、蓄電池のコスト革命です。7月13日号から、本論は新しいシリーズに入ります——「バッテリー・ディケイド」。『Ei革命』第2章で取り上げた蓄電池の急激な進展について、さらに深く広く、かつその後の進展も含めた最新の論考をお届けします。電池がどこまで安くなり、それが世界を、そして日本の産業をどう変えつつあるのか。FCVが半世紀の投資の末にたどった道と同じ「市場が静かに判定を下す」構造が、電池の世界でどう現れているかを、数回にわたって追いかけていきます。
無料のまま読み続けていただくことができます。本論と喫茶去は、これからも無料で届きます。そのうえで、もし奥の間までご一緒いただけるなら、これほど心強いことはありません。
7月6日号で、またお会いしましょう。
飯田哲也
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