【号外その1】石油危機とLFPをめぐる新しいエネルギー地政学——テスラ新工場が突きつける日本の空白
イラン戦争で石油危機が再来し、化石燃料依存の構造的脆弱性がまた露呈した。今回は予定を変えて、化石燃料と蓄電池・再エネ・EVという、新旧のエネルギー地(知)政学を3夜連続の「号外」としてお届けする。石油代替手段はすでに安い。問題は「自国で作れるか」だ。米・韓・欧で「非中国LFP」の量産が一斉に始まったが、日本だけは空白——それは認知・戦略・制度設計の三重の失敗である。
飯田哲也(イイダテツナリ)
2026.03.20
読者限定
この記事は無料で続きを読めます
続きは、24248文字あります。
- 1)テスラ×LG、43億ドルのLFP工場——「非中国LFP」時代の号砲
- 2)見逃せない深層:テスラが仕掛ける「LMFP」という次の標準
- 3)米国:「LFP米国製」が現実になる2026〜2027年
- 4)韓国:高ニッケルからLFPへの「戦略的ピボット」
- 5)欧州:中国JVに依存する「もう一つの現実」
- 6)日本:LFP国産化の「空白地帯」——なぜこれほどまでに「何もない」のか
- 7)結論:LFPの覇権は「今日の覇権」である
- 注釈
- 参考文献
すでに登録された方はこちら