見せかけの発送電分離──未完のまま放置された日本の電力システム改革
VPP・容量市場・統合コスト──5週連続で解明してきた日本の制度問題の根源は、法的分離にとどまる2020年の「見せかけの発送電分離」にある。EUの所有権分離と日本の法的分離の決定的な違い。新刊「Ei革命」解説シリーズ、第5章完結編。
飯田哲也(イイダテツナリ)
2026.05.18
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第5章「21世紀の電力システム──硬直から柔軟へ」の解説シリーズも、今回でひとまず完結編だ。2026年3月23日号のホルムズ危機から始まり、3月30日号の硬直から柔軟へ、3月31日号の「交流の物理学」、4月6日号のデジタル慣性、そして4月20日号〜5月11日号の4週連続シリーズ(VPP・容量市場・国際潮流・柔軟性の経済学)──ここまで技術・制度・経済学の三層で、日本の電力システムの構造問題を徹底的に解剖してきた。
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- 1) 見えてきた「5つの負のスパイラル」
- 2) 3つの数字──世界と日本の分岐点
- 3) 「発送電分離」の国際比較──所有権分離 vs 法的分離
- 4) 見せかけの発送電分離の制度構造
- 5) この構造から生じる5つの帰結
- 6)「規制の虜」から「市民の市場」へ──必要な5つの改革
- 7)「落伍する日本」(第9章)への橋渡し
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