統合コスト神話の解体──電力経済学から読み解く

新刊「Ei革命」解説シリーズ・全文無料公開号。「再エネは高い」——この主張の経済学的根拠は、2015年に凍結されたままだ。蓄電池コストが15年で10分の1以下に崩壊し、かつて「コスト」と呼ばれた現象が「収益機会」に転換したいま、日本だけが古い前提で再エネを高く見積もり続ける。その構造的理由と、国際的な評価への転換を論じる。
飯田哲也(イイダテツナリ) 2026.05.11
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前号(2026年5月4日号)では、2029年度容量市場の確定結果(約定総額2兆2,094億円・総平均単価13,303円/kW・蓄電池1.0%)を踏まえて、2020-2025年の5年間で世界の容量メカニズムが「量(MW)」から「能力(ケイパビリティ)」へと転換したことを論じた。日本がどのモデルにも乗れていない現実も描いた。

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