2兆円を突破した日本の容量市場と、深化する世界の容量メカニズム

新刊「Ei革命」解説シリーズ。前号で歴史的・構造的に解剖した日本型容量市場。2029年度供給分の容量確保契約結果が確定し、約定総額は2兆円を突破した。総平均単価も過去最高水準に到達。蓄電池1.0%・変動再エネ0.3%という電源構成。世界の容量メカニズムが「量」から「能力」へと進化し根本的に転換する中、日本だけが20世紀の「規制の虜」に囚われたまま膨張している。
飯田哲也(イイダテツナリ) 2026.05.04
読者限定

当面、全回無料公開。新着を逃さないため、ニュースレター登録(フォロー)をご活用ください。

前号(2026年4月27日号)では、日本型容量市場の倒錯を歴史的に解剖した。2020年に日本が導入した集中型容量市場は、英国の「規制の虜」事件を再現する形で、既存電源への棚ぼた利益装置となった。LDO(長期脱炭素電源オークション)も脱炭素の名のもとにLNG火力が59%を独占する矛盾を抱える。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、12445文字あります。

すでに登録された方はこちら

読者限定
AIとエネルギー その1——需要の爆発と、その中身(全文無料公開号)
サポートメンバー限定
バッテリー・ディケイド その8:日本再興の条件——蓄電池市場設計論(第...
サポートメンバー限定
バッテリー・ディケイド その7:資源循環の地政学——精製・リサイクル・...
サポートメンバー限定
バッテリー・ディケイド その6:次世代電池の系譜——ナトリウムイオン・...
サポートメンバー限定
バッテリー・ディケイド その5——LFPの技術史——特許の非対称と量産...
サポートメンバー限定
バッテリー・ディケイド その4——CATL・BYD・パナソニックの三国...
読者限定
バッテリー・ディケイド その3——モビリティ×電池の最前線(全文無料公...
読者限定
【臨時号】長期脱炭素電源オークション ———— 脱炭素の軸を外して複雑...